自転車で頬に風を受けながら走っているような心地良くて爽快な「ムッサ・カヴァ・ブリュット・NV・ヴァルフォルモサ」を飲みました。
こちらのカバの造り手は、カバ生産者としては5本の指に入る生産量を誇るワイナリーです。そして、高品質でお手頃なカヴァを造るのが大事という信念のもとに作られています。
お手頃という言葉どおり、コスパ抜群のヴァルフォルモサは漫画の神の雫34巻で、コスト・パフォーマンスの高さを絶賛されました。
こちらのカヴァはシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵方式で作られます。カバは通常12ヶ月程の瓶内熟成をするのですが、こちらのカヴァはなんと1.5倍の18ヶ月と長くする事で、味わいの調和、細かな泡立ちを実現しているそうです。しかし、この値段でそんなに瓶熟するなんて、こだわりがすごいですね。
それでは、テイスティング・コメントに行ってみたいと思います!
セパージュは、カヴァの王道のマカベオ 35%、チャレロ 30%、パレリャーダ 35%です。
チャレロはワインに骨格を与え、パエリャーダはクリーミーでリッチ、マカベオは酸とフレッシュさを与えると言われますが、それぞれのぶどうの比率は同じなので、どんな味わいでしょうか。
色は、淡い麦わら色です。泡は生きいきとした活発な泡立ちです。30分ぐらいすると発泡は弱まってきました。
香りは、フレッシュな青りんご、白い花、ミントのような爽快感があります。また、バランスの良い柑橘系の香りも感じられます。果実味はシャープで香りに比してスリムな印象です。あと香りの立ち上がりは強くはないと感じました。
味わいは、飲み口はとてもスムースで、後味にまろやかさが残るライトドライな口当たりです。
このようなコメントだとビールを飲んだ時のコメントのようですが、カラカラの喉に流し込む喉越しで勝負するタイプかと思います。
値段的に考えると、立体的な骨格やふくらみ、長く続く余韻といったものとは中々感じられないのですが、ビールではなく苦味がない喉越しのいい泡というポジショニングを考えると、値段を踏まえデイリーの泡として常備しておきたいアイテムだと思いました!
いやー、ワインって本当に良いものですよね!さよなら、サヨナラ、さよなら!