山梨大学ワインセミナーでコンクール受賞ワインをテイスティング

品川で2016年10月22日に山梨大学主催のワインセミナーに行ってきました。

場所はフクラシア品川クリスタルスクエアの3階です。

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この山梨大学のワインセミナーでは、山梨県のワインをテイスティングできるのですが、大学主催のセミナーだけあって基礎ではありますがアカデミックな講義がセットになっています。

テイスティング時間と講義時間を合わせて、13:00~16:50の4時間弱のセミナーとなっています。

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そして、参加費用がありえない価格となっています。この後に紹介する7種類のワインのテイスティングと官能検査用ワイングラスやクラッカー、ミネラルウォーター、ティッシュ等々がいただけ、なおかつ講義を受講して、

何と2,000円です!!!

山梨県や山梨県ワイン酒造組合が後援しているとはいえ、アリエナーイ ┐(´∀`)┌

プログラムは、こちらの写真の通りです。

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最初のあいさつ

山梨大学理事の早川正幸理事がこのセミナーは平成6年から続けていて、科学的アプローチを取っているワインセミナーはここだけ!とアピールしていました。

そして、サントリー出身の山梨県ワイン酒造組合元副会長の村上安生氏は、今年の葡萄の状況を簡単にお話していました。2016年9月中旬の台風などの雨が葡萄にダメージを与えた。早積みのマスカットベーリーAや甲州は、9月中旬より前に収穫しているので品質は良く、晩成のカベルネ・ソーヴィニヨンは着色が悪いのでどこまで回復できるか、というのが今年の状況と言っていました。

講義1「ワイン醸造に関わる微生物たち」

山梨大学ワイン科学研究センターの助教授 乙黒美彩氏による講義では、ワインの製造工程の話と、ワイン醸造に関わる微生物についての話がありました。

そもそも微生物とは、肉眼では見ることができない小さな生物で、原核生物・真核生物の2種類に分かれます。この原核生物・真核生物の違いは細胞の構造が違うそうです。

原核生物は、原核細胞は細菌、核が膜に囲まれている、サイズが小さい。
真核生物は、菌類(酵母やカビ等)、核が膜に囲まれている、サイズが大きい。

というような特徴があるとのこと。

次にワイン醸造に関わる微生物を紹介してくれました。

酵母は出芽(母細胞→娘細胞→分裂→ ・・・ →母細胞→娘細胞→分裂)し、乳酸菌は分裂して増えるそうです。そして酵母やカビを見せてくれました。

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酵母、カビなどの微生物がワインを魅力あるものにしてくれていることが分かる講義でした。

講義2「ワインの味と成分」

山梨大学ワイン科学研究センターの教授 奥田徹氏による講義では、ワインの成分や味、においについて話がありました。

ワインの成分の話、糖度、酸度、アルコール度数についてワインに適してた比率を説明してもらいました。でも、ワインで非常に重要なものはニオイであると言っていたのが印象的でした。

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カベルネ・ソーヴィニヨンは、葡萄が若いときに収穫するとピーマン臭がするそうです。講義中にピーマン臭を嗅がせてくれました。

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ボルドーワインの臭いを嗅ぎました。このニオイは、ただの雑菌汚染のにおいであったということが分かってきたそうです。笑えます。。。バンドエイドの臭いとも言っていましたね。

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次はコルク臭です。かび臭い香りがします。何度も臭いを嗅ぐと他のにおいを隠してしまうマスキング効果があるそうです。

臭いの観点からワインに迫る面白い講義でした。

講義3「山梨における醸造用ブドウ育種の現状」

山梨県果樹試験場主任研究員 雨宮秀仁氏による講義では、こちらの試験場で開発した新品種について話がありました。

これまでに登録した品種としては、甲斐ノワール、甲斐ブラン、サンセミヨン、ビジュノワール、アルモノワール、今年登録したモンドブリオンがあるそうです。

モンドブリオンはマスカット香があり、ワインメーカーも高い評価しているそうなので、今後は要チェックだと思いました。

また、交配について色々説明がありましたが、SSRを用いたDNA分析による親品種分析で親品種が分かるそうです。

白ワインのシャルドネの親品種は、ピノ・ノワールとグーエブラン

赤ワインのガメイ・ノワールの親品種は、ピノ・グループとグーエブラン
また、カベルネ・ソーヴィニヨンの親品種は、カベルネ・フランとソーヴィニヨンブラン

なんだそうです。

今後も世界に羽ばたく新品種を開発していただけることを期待したいと思います。

講義4「ワインのテイスティング」

サントリー出身の山梨県ワイン酒造組合元副会長の村上安生氏による講義では、ワインの生産量、消費の傾向や葡萄の各県ごとの生産ランキング、使用しているブドウの品種等を説明していただきました。

太平洋戦争中に、葡萄の生産量がとても多くなっているグラフを見せてくれて、実は軍事目的で酒石酸を取るために生産が増えたというのを教えてくれました。なるほど、なるほど。

次に、テイスティングの評価やテイスティングの手順についての説明がありました。

質疑の中で、日本ワインの品質向上され賞を受賞できるようになった理由は何かという質問がありました。その回答で、一個だけ言えというのであれば、葡萄をワイン醸造用に作るようになり、質が向上したことだと仰られていた点は、先日のNHKクローズアップ現代で「なぜおいしくなった? 日本ワインの快進撃」という番組と同じ見解でした。少し意外だったのは、日本ワインの一部のワイナリーは、葡萄の品質を上げることに注力していたので、賞は昔から受賞していたということを言っていたのはビックリしました。

軽妙なトークで楽しませてもらいました。

テイスティングのワインリスト

そしてお待ちかねのテイスティングです。

フジクレール シャルドネ スパークリング 2015 フジッコワイナリー

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  • 品種:シャルドネ
  • タイプ:スパークリング
  • 価格:2,700円
  • コメント:心地よい泡が、少しこってりした豊かな果実味が口の中に広がり、最後までエレガント

甲州辛口 2015 シュールリー仕込み 麻屋葡萄酒

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  • 品種:甲州
  • タイプ:白ワイン 辛口
  • 価格:1,512円
  • コメント:甲州ブドウを「シュールリー製法」で醸造し、甲州の上品な香りで程よいコクとふくらみのある味わいを持つ辛口ワイン。これは良いと思いました。

グレイス樽甲州 2015 中央葡萄酒

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  • 品種:甲州
  • タイプ:白ワイン 辛口
  • 価格:3,780円
  • コメント:オーク樽由来のバニラ・ココナッツの香りがする。長期熟成に向きそう。

2015ルバイヤート ソーヴィニヨン ブラン 丸藤葡萄酒工業

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  • 品種:ソーヴィニヨン・ブラン
  • タイプ:白ワイン 辛口
  • 価格:2,700円
  • コメント:グレープフルーツ、パッションフルーツの香り。酸味が全体を引き締めていてソーヴィニヨンブランの特徴が出ている。今回のワインでこれだけスクリューキャップを使用。

ロリアン マスカット・ベーリーA 樽熟成 2015 白百合酒造

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  • 品種:マスカット・ベーリーA
  • タイプ:赤ワイン ミディアムボディ
  • 価格:2,500円
  • コメント:いちごやスミレの甘い香りがしている。渋みが弱くチャーミングな味わいで最後に残る甘味が心地よい。

シャトーマルス プレステージ 穂坂マスカット・ベーリーA 樽熟成 2014 本坊酒造

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  • 品種:マスカット・ベーリーA
  • タイプ:赤ワイン ミディアムボディ
  • 価格:2,160円
  • コメント:アメリカンオークの樽香が強く、凝縮感があり、しっかりしたボディーでハイエンドユーザ向き。

サントリー登美の丘ワイナリー 登美の丘 赤 サントリーワインインターナショナル

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  • 品種:メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド
  • タイプ:赤ワイン ミディアムボディ
  • 価格:2,942円
  • コメント:黒系果実の豊かな香りと樽香がバランスよく調和している。複雑で力強くエレガントなボルドースタイルのワイン。これは美味い!!!もう少し熟成させてみたい。

最後に

どの先生、講師の方も聞く人のレベルに合わせて小難しいところはさらっと流してくれたので良かったです。

一番楽しみにしていたテイスティングですが、大変良いワインを揃えていただき大満足です。

お爺ちゃんとかは、ゴクゴク全部飲み干していて酔っぱらっていた方もいましたね。笑

大学の先生、講師の方、お手伝いをしていた学生さんたちは、土曜日にも関わらず、このセミナーのために準備および運営で大変だったかと思います。

本当にこのような機会を作っていただき、ありがとうございました!そして、お疲れ様でした。

また、来年も楽しみにしています。2018年の講義とテイスティングのレポート2017年の講義とテイスティングのレポートをこちらに書いていますので良かったら見てください!

いやー、ワインって本当に良いものですよね!さよなら、サヨナラ、さよなら!

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