この世で最も純粋な辛口の白ワインとも形容された「ウィリアム・フェーヴル・シャブリ 2017」を飲みました。
ドメーヌ・ウィリアム・フェーブルはシャブリ生産組合の理事長として、新世界の白ワインがシャブリの名前を濫用していることに対して、断固たる反対運動を展開していたそうです。
ブランドビジネスの上手なフランス人だけあって、カリフォルニア・シャブリなどのイマイチな白ワインを駆逐した立役者の一人と言っても良さそうです。
1988年にフェーブルが引退すると、ドメーヌが競売にかけられ、買い手が殺到したそうです。
競売に名乗りをあげた16社の中から選ばれたのが、ブルゴーニュの名門ブシャール・ペール・エ・フィス社の改革に成功していたジョセフ・アンリオです。
ドメーヌ・ウィリアム・フェーブルのシャブリは、ヴィンテージが1番若いものは市場で2000円ぐらいで買えるのですが、年を重ねると1000円弱ぐらいキッチリ価格が上がるイメージがあります。
数が捌けるだけに価格が上がるのは分かるのですが、何か価格統制をしているようなイメージがあります。笑
それではテイスティング・コメントにいってみたいと思います!
外観は、輝きのあるグリーンがかった淡いレモンイエローです。
香りは、フレッシュなグレープフルーツ、レモンなどの柑橘系の瑞々しい香りと、青林檎、リンゴなどのフルーツの香りがします。また、石灰、火打石の硬質感のあるニュアンスも感じ取れシャブリ感を感じます。
味わいは、ステンレスタンクで発酵したみずみずしい果実味とフレッシュで切れのよい酸味があります。スタンダードキュヴェですが、キンメリッジ土壌からくるミネラリー感もしっかり取れます。
キンキンに冷えた状態で登場して、徐々に温度を上げていくと良いと思います。
とてもスッキリした飲み口ですが、意外に厚みがあり、果実の旨みや自然な甘さが心地良く、季節を考慮した温度管理をして味わうと良いと思います。
ソムリエ試験、ワインエキスパート試験の2次試験対策で、シャブリを練習するなら間違いない1本だと思います!!
このワインの格上のプルミエやグランクリュも試飲会で以前にいただきましたが、コクが違いさらに素晴らしかったことを思い出しました。
いずれにしても、フェーブルは素晴らしい見本となるシャブリでした。
いやー、ワインって本当に良いものですよね!さよなら、サヨナラ、さよなら!