甲州ブドウが持つ特長を味わいに最大限表現した「シャトー・メルシャン・グリ・ド・グリ」を飲みました。
シルクロードを経て勝沼に伝わり、日本固有の醸造品種として古くから脈々と栽培され続けた甲州を使い、日本のワインでしか表現できない個性を追求してきたシャトー・メルシャンが作ったグリ・ド・グリ。
グリは、フランス語で言うと、灰色という意味です。甲州の淡く灰色がかった赤紫色の果皮に含まれるおいしさを、スキンコンタクトで十分に引き出し、豊かなコクを表現したワインです。
果皮の成分を抽出するスキンコンタクト製法は、通常、赤ワインの醸造に用いられることが多いのですが、甲州に適用して旨味をアップさせているそうです。
それではテイスティング・コメントにいってみましょう!
色は、薄茶からオレンジの中間ぐらいの澄んだ色合いです。粘性は中等度から強めです。
香りは、バラ、杏、フルーツを煮詰めたような甘さを連想させるアロマと、漢方薬、紅茶のような心地よくやさしい香りが全体を包み込みます。
味わいは、スキンコンタクト由来の果皮や種からの複雑な味わいとともにタンニンの収斂味も感じ取れ、口中でしっりとしたボディを感じさせます。
果実味と、ほのかな渋味と気持ちよい酸味のバランスが絶妙ですね!
甲州の概念をちょっと変えそうな味わいですね。
醤油などの出汁系によく合いそうです!
肉じゃが、おでんに絶妙なマリアージュを演出する事、間違いなしです!
酸味もあるので、梅酢などとも素晴らしいマリアージュを見せてくれました!
思いのほか、ボリューミーでしっかりとした味わいなので、単体でもいけるのですが、和食との相性を味わってみて下さい!
後味に甲州の苦みがあるところが、大人が好きな味覚との絶妙なハーモニーを醸し出すでしょう!松茸ごはんとの相性も格別です!
以前は、この良さが分からなかったのですが、和食に合わせると良さが引き立つと感じました!
この良さが分からなかったなんて、まだまだ、自分も精進しないと行けませねぇ。笑
いやー、ワインって本当に良いものですよね!さよなら、サヨナラ、さよなら!