ヒュー・ジョンソンに、ディケムの隣人にふさわしいと評価されたシャトー・リューセックが造る「エール・ド・リューセック」を飲みました。
シャトー・リューセックは貴腐ワインの造り手です。ワインエキスパート試験でも当然覚えましたが飲むのは今回お初です。当然、貴腐ワインはお高いので辛口からデビューです!
シャトー・リューセックのブドウ畑は、ファルグ村とソーテルヌ村の境界の丘の斜面に広がり、シャトー・ディケムに次ぐ標高にあります。
かなりの部分がプルミエ・クリュ・シュペリュールのディケムの畑に隣接しています。
つまり、ほぼディケムと変わらん!って言って売ってるんですよねー。あるあるです。笑
ラフィット・ロートシルトが買収して以来、リューセックはソーテルヌの正当なスーパースターになったと、ロバート・パーカーが高い評価してます。甘口はね!笑
では、辛口はどうなのよ!と思われますよね。ロバート・パーカーは、この辛口はソーテルヌの中で最も人気のある最良のワインの1つであると評しています。
ではテイスティング・コメントに行ってみたいと思います!
セパージュはセミヨン 68%、ソーヴィニヨン・ブラン 32%です。
ソーヴィニヨン・ブランは新樽で熟成させ、セミヨンはステンレスタンクと樽熟成させます。
外観は、澄んだ輝きのある黄金色寄りのイエローです。粘性はやや強いです。2015年ヴィンテージですが、まだまだ若々しいです!
香りは、ソーヴィニヨン・ブランらしい豊かな柑橘系の果実香が広がり、後からセミヨンの特徴である丸みを帯びた桃、りんごの蜜、パイナップルなどのアロマが現れます。そして樽由来のバター、バニラ香も感じられます。
味わいは、瑞々しさと活力が備わっており、後味へと進むにつれて丸みが増加してきます。バランスはまろやかな感じです。酸味はスムーズです。
優雅で上品な味わいでアフターにかけて感じるキレイな酸がとても良いですね!
余り冷やし過ぎない方が美味しいです。
今は若くて少しすっきり系ですが、もう少し熟成させたら、もっと美味しくなりそうなポテンシャルを持つワインだと思います。
セミヨン比率が高めだと、熟成は長めの方が良いイメージを持ちました。
このワインは現時点だとマーマレードなどのジャムとパン、それと白味魚や鶏肉と合わせて楽しみたい感じです。
いやー、ワインって本当に良いものですよね!さよなら、サヨナラ、さよなら!
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