連続でミシュラン一つ星店のいわし柳川鍋の「新宿割烹 中嶋」(新宿三丁目/和食)

鰯づくしでの刺身、煮魚、フライ、柳川鍋の定食がいただける「新宿割烹 中嶋」に行ってきました。

こちらのお店は1995年に新宿三丁目で創業した割烹、小料理店です。

場所は、新宿三丁目駅から大塚家具のショールーム裏、すき家角の路地に入って進んだ右の建物地下1階にあります。

11時45分の到着で並びが20人ほど。2008年から連続でミシュラン一つ星を獲得してるとあって、外国人客が多くいらしています。

割烹中嶋の創業者・中嶋貞治郎は、北大路魯山人の「星岡茶寮」の初代料理長をつとめていたという由緒ある割烹料理のお店です。

同系列である高級割烹の銀座とは異なり、新宿は昼、夜ともに割とリーズナブルな設定になっています。

三代目の店主の父である中嶋貞三氏が分家独立し、新宿「中嶋」を開店。

現在、三代目の中嶋貞治氏は、多数の料理本を出していたりと、他にもハイアット リージェンシーの佳香の調理顧問をされたりと、多方面でご活躍されていますよね。

平日でも地下のお店からの階段から路地にまでお客がはみ出しているのは珍しくないのですが、今日は外国人観光客がいっぱいです。

ミシェランに載ったので、混んでるんでしょう。

大分待ちましたが案内されました。

ここの、女将さんは昔、客室乗務員だったとかお客さんが噂してたんですよねー。

並ぶ時間が長すぎて、覗いてしまいました。笑

外で待っていると、メニューをわたされます。

やっと中にいれていただくと、白木のカウンターと個室テーブルの30席で、清潔感と活気に溢れています。

相席のテーブル席に案内され、着席するとすぐに温かいお茶が供されます。

メニューは刺身定食、フライ定食、煮魚定食、柳川鍋定食で年中鰯尽くし。その時で産地が異なり、天然物のみを使用しているとのことでした。

あとは、いずれも一品料理、ハーフでも追加が可能です。

周りを見渡すと、ほぼ、イワシ柳川鍋をご注文されてます。なので、柳川鍋とフライのハーフをオーダーします。ワクワク!

グツグツ煮えた鍋を見ると鰯はフライになっています。別にハーフで注文したフライと被ってしまったかな?

柳川鍋といえば、開いたドジョウとゴボウを用いるの通常だが、こちらでは鰯のフライと玉ねぎを卵で綴じた、いわばカツ煮のスタイルです。

熱々の鰯は半身が7切れ、青葱が綺麗に映えている。上品な出汁をたっぷり吸いこんだ鰯は、ふっくら食べ応えがあり小骨も気にならない。

鰯の苦味と出汁の甘味の融合は、ドジョウのものと味わいが重なります。

最初のうちは、半熟状態の玉子がいわしの身にトロッとからまり、コレが美味です。

そして、食べ進めるうちにだんだんと火が通り、おツユの味がいわしにも玉子にもしっかりとしみ込んで、また違った味わいで楽しめます。

味噌汁がおいしいので、これだけでも箸がとまらないほどなのに、さらに美味しいおかずがあるなんて、昼から贅沢な気分にさせられます。

お漬物まで、おいしいね!

フライは衣に味が付いているためソースなしでOKてず。

パリッとした衣とこちらも脂が乗ったしっとりとした鰯のコンビネーションが絶妙。

付け合わせのお酢の味がするキャベツとカレー味のもやしもフライの取り合わせもベスト。

柳川鍋も、フライもどちらも本当に素晴らしい!

板前さんたちの気持ちの良い掛け声と連携されたオペレーション、女将さんの気配り。サービスと調理場がしっかりと意思疎通されている感じがして、ミシュラン店は違いますね!

外国の方が1-2割ほど来店されていましたが、英語での説明や感謝の言葉をかけるあたりは、お店としての品格の高さを感じられ、居心地も良くお腹だけではなく、気持ち的にも満たされました。

会計では取り仕切っていた女将さんから「ご相席申し訳ありませんでした」とか「順番前後して申し訳ありませんでした」と何度も謝られ、こちらが恐縮してしまった。総じて接客サービスも良かったです!

ランチだけでも、充分この店の魅力が推し量れます。

鰯だけでこれくらいの定食を食べさせてくれるところは都内ではなかなかないでしょうから貴重な存在ですよね!

外に出るとまだまだ外の階段にズラーッと行列ができています。凄い人気店です。笑

また会いにくるぜ、じゃあな!

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